鷹の就活日記

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「起業は手段であって、目的ではない」 ES添削実況part3

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こんにちは、就活の鷹です。

 

今回ご依頼いただいたTさんのESは「起業したいので、コンサルで働きたい」という内容でした。コンサル志望者の中にも一定数こういった思いを持つ方は多いでしょう。

 

ESでも、「起業へ向けた修行としてコンサルファームに入りたい」という旨のものをよく見かけます。「コンサル経験が起業に活きるのか」という論点はコンサルOBOGの諸先輩方に任せるとして、ここでは「起業ネタを書いていいのか」「書くとしたらどのようにすればいいのか」について述べたいと思います。

 

今回は起業というテーマですが、これは「成長したいからコンサル」というような志望動機を書いている全ての方に参考になる内容になっています。ぜひご覧ください。

 

▼過去の添削記事はこちら

「自分のどのような強みを押し出すのか考える」ES添削実況 part1 - 鷹の就活日記

「自分の強みとは、それが引き起こした結果ではなく、結果を出せた理由にある」 ES添削実況 part2 - 鷹の就活日記 

 

「起業したい」という旨を伝えることは問題ない

そもそも起業ネタをESに書いていいのか、というのも迷うと思います。将来辞めるよ、と宣言するようなものですから悩んで当然です。

 

結論からいうと、書いても問題ないと思います。

 

コンサル業界は人の入れ替わりが激しく、転職前提のキャリアプランを多くの方が持っています。ファーム側もそれは理解しており、巣立っていくものを引き留めるのではなく、外での活躍を応援するような文化が存在しています。なので、起業したいという旨を伝えること自体は問題ないと思います。

 

これは同じく人の流動性が高いベンチャー企業などでも同じことが言えるでしょう。逆に、日系大手企業など終身雇用といった文化がある企業では、起業や転職ネタは心のうちに留めたほうがいいでしょう。

 

TさんのESとその後のやり取り

起業ネタを伝えるのは別にオッケー。では、TさんのESを見てみましょう。

 

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TさんのESは「起業できる実力を身につけたいので、アクセンチュアで勉強させてほしい」というものでした。

 

まず起業といっても色々なパターンがあります。その中でTさんは「起業したい」という思いのみを語っており、「起業する目的は何なのか=なぜ起業したいのか」「いつまでにしたいのか」などが分かりません。

 

本来、起業は手段であって、目的ではないはずです。

 

そういう状態で「起業するには技術的/精神的な成長が必要」と書いています。抽象×抽象のような形になってしまい、どうしてコンサルでないといけないのかに繋がっていません。

 

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Tさんに起業したい理由やその目的について整理していただいたところ、上記のような回答が返ってきました。

 

これは正直に言って、志望動機として語れるレベルに「起業したい」を具体化できていない状況だと感じました。

 

また技術的な面、精神的な面にしてもTさんなりに「どうしてそれらを成長すべきか」への答えを持っていました。しかしこれらは起業の目的がはっきりしないがゆえに抽象的で、あやふやなものになっています。

 

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「起業したい」「成長したい」と思う先に何かしらの目的があるはずです。目的なしに成長し続けるのは、無駄に資格を取りまくる「資格マニア」と大差ありません。「成長マニア」とでもいいましょうか。

 

それに「起業したい」だけなら、別に今すぐ登記を行えば社長になれます。多少お金を払えば、誰でも簡単になれます。

 

個人的にですが、「起業したいからコンサル」を志望動機として成立させるには、「将来、○○を成し遂げるために起業をしたい。そのためには現状の自分に××と△△が足りていない。これらはコンサルタントとして企業の課題解決に取り組むことで身に着けることができる。」というレベルまで落とし込む必要があると思っています。

 

ここまでくれば面接官も「こういう目的があって、そのために××と△△を身に着けたいのか。それであればコンサルの仕事も本気で取り組んでくれそうだ。」と思うことができるのではないでしょうか。

 

単に「成長したいのでコンサルしたい」といわれても「この子はコンサルの仕事を分かってるのかな?ちゃんとやってくれるのかな?なんでコンサルなのか結局よく分からないな」と感じてしまいます。

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もちろん起業を志す方は大変立派だと思っています。また起業に直結する能力は身につかなくても、コンサルを一回挟むことで、起業が上手くいかなかったときに戻ってこれるといった「保険」をかけることもできますし、コンサルを挟む選択肢もアリだとは思っています。

 

しかし、「起業したい」という思いが具体化できていないのであれば、その思いは胸の内にとどめておき、あくまで仕事への興味関心を軸に志望動機を練ったほうがいいと思います。

 

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Tさんは、結局、起業への思いは胸の内にとどめ、コンサルティングという仕事をしたい理由をしっかりと書きました。その理由についても原体験に基づいており、問題ないと感じています。

 

最初の段階からかなり良くなったと感じています。この状態で出せばまずESは通過するのではないでしょうか。

 

Tさんのように「将来へ向けてスキルを付けたい」という志望動機を書いている方は多いと思いますが、その際、「何のためにスキルが必要なのか」「どのようなスキルが具体的に必要なのか」「それらのスキルが志望する職業でしか手に入らないものなのか」はしっかりと深掘りしてみてください。

 

 

 

▼過去の添削記事はこちら

「自分のどのような強みを押し出すのか考える」ES添削実況 part1 - 鷹の就活日記

「自分の強みとは、それが引き起こした結果ではなく、結果を出せた理由にある」 ES添削実況 part2 - 鷹の就活日記