鷹の就活日記

戦略コンサルや投資銀行へ向けた就活/転職情報を発信していきます。

戦略コンサルティングファームまとめ

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注意:この記事では、読者層の志望ファームを考慮し、戦略コンサルについてフォーカスしてご紹介します。その他のコンサルについては需要があれば記事を書くので、コメントやDMまでお願いします。

またこの記事は就活の鷹が得た情報をもとに書いているので、情報が古い、間違っている可能性はあります。あくまで参考程度に収めていただけると幸いです。

 

戦略コンサルティングファームの概況

フルライン化、デジタル強化、PEファンド化の3つのトレンド

近年、コンサルティング業界には、①フルライン化②デジタル領域の強化③PEファンド化、という3つのトレンドが流れています。

 

外資系を始めとする戦略ファームは、戦略立案の価値が落ちてきていることを受け、戦略立案のみならずその実行支援も行い始めました。戦略ファームに入ったのに、1年間の駐在案件にアサインされた、という話も聞きます。

またStrategy&やモニターデロイトのように、総合ファームが戦略領域に進出することも少なくありません。

こういったフルライン化の流れにより、戦略ファームと総合ファームの境目はなくなりつつあります。

 

各ファームは戦略~実行まで領域を拡げるとともに、デジタル領域の強化も積極的に行っています。情報格差で儲けるコンサルファームにとって、その差が激しく、かつ需要の大きいデジタル領域へ投資を集中させるのは当然の判断といえます。

一時期、アクセンチュアからBCGへ大量に転職者が発生していたのもこの流れの一環といえるでしょう。

 

また規模で外資系に勝てない日系ファームは、事業投資という形で、PEファンドと同様のビジネスモデルを採用し始めました。日系戦略コンサルティングファームのほとんどは事業投資を行っています。DIやIGPI、シグマクシスはこの典型例です。

 

景気の向上とともに人数拡大

大手企業の業績向上につられ、コンサルティングファームの景気も良くなっています。またM&Aの数も増加傾向にあるため、M&A戦略の立案やデューデリジェンス、PMIなどの案件も増え、コンサルティングファームは案件数に対し、人が足りていないのが現状です。

 

そのため、各ファームは新卒・中途問わず、採用を強化しています。ファームによっては、若手を大量に雇って、クライアントに派遣する高級派遣業的側面も拡大しています。

 

戦略ファームにおいても、「アップ・オア・アウト」ではなく「アップ・オア・ステイ」という言葉も叫ばれるようになりましたが、いったん景気が悪くなり案件数が減れば、「アップ・オア・アウト」も復活する可能性はあります。

 

戦略コンサルティングファームの紹介

紹介する戦略コンサルティングファーム一覧

 

マッキンゼー・アンド・カンパニー(Mck)

言わずと知れた№1ファームで、グローバルで高いプレゼンスを誇っています。日本国内においても優秀な人材を惹きつけることができているといえます。

マッキンゼーは近年、採用数を大幅に拡大しています。一般に、コンサルは採用拡大と人材の質の担保が難しい業界なので、マッキンゼーが今後どのように人材の質を担保していくのかは注目です。

入社数:30人~40人

日本 | McKinsey & Company

ボストンコンサルティンググループ(BCG)

日本国内においては最も高いプレゼンスを誇る戦略ファームです。グローバルではマッキンゼーに負けていますが、日本国内に限れば売上高で大幅に差をつけて勝っています。

戦略ファームの中ではいち早く実行支援に踏み出し、今では内定者の2/3は常駐案件(実行支援など)に回り、純粋な戦略案件に関わるのは1/3といわれています。

理系色が強く、昨年は内定者の8割以上が理系でした。

入社数:20人~30人

ボストン コンサルティング グループ – 世界をリードする経営コンサルティングファーム

ベイン・アンド・カンパニー

MBBの一角であり、世界的にも知名度の高いファームです。しかし、日本国内においてプレゼンスはあまり高くなく、採用数も年間10人前後と、マッキンゼー、BCGに比べ少なめです。

ケース面接のノックアウト式を選考フローに採用しており、就活生の間に「3人目で詰んだ」「2人目までしか行けなかった…」などの会話を毎年生み出しています。

入社数:10人前後

ベイン・アンド・カンパニー - Bain & Company

A.T.カーニー

MBBの次に位置づけられることの多いファームです。MBBを除いた他の戦略ファームに比べて、頭1つ抜けた存在といえます。

案件として、コストカットと公共系が強く、製造業のコストカット案件では随一の強さを誇ります。

ジョブが複数人でグループ発表ではなく、1人で最初から最後までやり切る方式なのも特徴の1つです。

入社数:10人弱

Home - A.T. Kearney | Japan

ローランド・ベルガー

製造業、特に自動車業界に強いファームです。スライドの出来栄えにこだわることで有名で、その影響があってか「戦略コンサルで一番ブラック」との評判まで立っていました。しかし、その労働環境も現在はかなり改善されたようです。

昨年もかなりの人数を採りましたが、今年はより増やすとの噂もあり、戦略ファーム志望の学生にとっては狙い目かもしれません。

入社数:20人前後

Global consulting — Roland Berger

Strategy&

かつては「ブーズ・アレン・ハミルトン」という名前で、MBBと並んでBIG4と呼ばれていました。しかし、業績は悪化の一途をたどり、PwCに買収されるに至りました。その際、名前がstrategy&に変わりました。

現在は、PwCグループの一員として活動していますが、かつての地位には遠く及ばないのが現状です。

ファームカラーが黒のため、スライドが基本的に白黒で表現されます。上手く使えばカッコいいですが、資料によってはお葬式のような雰囲気になってしまうのが玉に瑕です。

入社数:10人前後

Strategy&概要

ZSアソシエイツ

営業・マーケティング分野に特化した、アメリカ発のコンサルティングファームです。製薬業界にめっぽう強く、案件のかなりの割合が製薬関連になっているといわれています。

これまではボスキャリ経由の採用しかしていませんでしたが、日本オフィスの拡大期にあたって、今年から国内大生向けサマージョブを始めました。

仕事で常に英語を使うこともあり、選考におけるケース面接もほとんど英語で行われます。英語ができないと内定を採るのは至難の業です。

入社数:3~5人程度

Japan | ZS

アーサー・ディ・リトル(ADL)

大学の研究室から始まった世界最古のコンサルティングファームです。鉱山を持つ会社に対して「どの角度からスコップを入れれば、一番土を掘れるか」という提案が始まりだといわれています。

理系院生しか採らないことで有名ですが、まれに文系が迷い込むこともあります。案件自体もメーカー関連の理系チックなものが多く、「ボイルシャルルの法則」も知らない文系が行くところではありません。

入社人数:5人前後

Arthur D. Little Japan: Linking strategy, technology and innovation

アクセンチュア・ストラテジー

情報通信産業、メーカー等をクライアントとして多く持ち、ITを活用した戦略策定に強みを持っています。

初年度の年収が福利厚生含め800万円近くに上るなど、給与面でも良い待遇を得ることができます。ただその後の伸びは少なく、マネージャーの年収では他の戦略ファームに負けてしまいます。

戦略部隊のみ名刺の色が異なっており、「真っ黒な背景+赤い文字」というまるで呪いの手紙のような名刺になっています。

入社数:30人~40人

アクセンチュア・ストラテジー|アクセンチュア

EYパルテノン

パルテノンという戦略コンサルティングファームを2014年にEYが買収し、誕生したファームです。2018年3月から日本でも正式に組織として立ち上がりました。

ファームとしてはM&A関連の戦略立案や市場調査、デューデリジェンスなどが案件として多いようです。また業務でかなり英語を使うシーンが多いというのも特徴です。

それまではボスキャリなどで行っていましたが、2019年卒より初めて国内採用を行いました。

入社数:10人弱

EYパルテノン|EY Japan

モニター・デロイト

デロイトが2018年に立ち上げた戦略部隊です。元々デロイトはモニターグループという戦略ファームを買収しており、そこから名前を使っています。

グローバルでは合併したのですが、モニターグループ日本法人はデロイトへの統合ではなく解散したので、国内のデロイトにはモニターの血がほとんど流れていません。

モニターグループ日本法人の元CEOは、エム・セオリーを起ち上げ、現在もそこの経営を行っています。どちらかといえば、エム・セオリーこそモニターの流れを組むファームです。

入社数:新卒はなし

Monitor Deloitte|サービス:ストラテジー|デロイト トーマツ グループ|Deloitte

ドリームインキュベータ(DI)

元BCGアジアパシフィック代表だった堀紘一氏が立ち上げたファームです。戦略コンサルティング×ベンチャー投資という領域で活動しています。

アイペットというペット保険会社を子会社にしており、現在のDIの売上の8割ほどがこのアイペットの売上になっています。

近年は中堅~ベテラン社員の独立が相次ぎ、ファームとしてより大きな規模になるための正念場にいるといえます。

入社数:5人前後

ドリームインキュベータ | 戦略コンサルティングやインキュベーションなど独自の経営支援サービスを提供

コーポレイトディレクションCDI

元BCGのメンバーが立ち上げたファームです。IGPI創業者である冨山氏もかつて代表を務めていました。

パートナーへの弟子入り制度という形で、パートナー別に選考を行っています。自分に合ったパートナーを選ぶことができます。

オフィスが天王洲アイルという立地のため、基本的にモノレールを使って行くことになります。面接の際は、オフィスまでのダルさを覚悟しましょう。

入社数:10人弱

CDI | Corporate Directions, Inc. 経営戦略コンサルティング -Real Change Agent- 

経営共創基盤(IGPI)

産業再生機構にて日本航空の再生を担当した冨山氏が立ち上げたファームです。東北地方のバス会社である「みちのりホールディングス」へ事業出資を行っており、経営人材の派遣も行っています。

三井物産を始めとする総合商社や会計事務所からの転職組が多いイメージです。純粋なコンサルティングのみではなく、事業投資なども力を入れて行っていることが影響していると考えられます。

入社数:5人~8人

経営共創基盤(IGPI)

P&Eディレクション

元BCGの島田氏が立ち上げたファームです。大手から中小まで幅広い企業をクライアントとし、案件としても戦略案件が多いのが特徴です。クライアントも大手から中小まで幅広いです。

若干年功序列的な雰囲気があるほか、年収が外資系総合コンサル+α程度なことがネガティブな要素かもしれません。

長期インターンも採用しているため、戦略コンサルティングの仕事を体験することもできます。

入社数:10人弱

経営コンサルティングのピー・アンド・イー・ディレクションズ(p and e)

エム・セオリー

旧モニター・グループの日本支社長だった栃本氏が立ち上げたファームです。マーケティング戦略を得意分野としたコンサルティングを提供しています。

P&E同様、長期インターンを採用しています。

入社数:不明

M-theory Inc.

XEED(エクシード)

マッキンゼー出身の波頭氏が立ち上げたファームです。波頭氏は経済評論家としても活動しているほか、「思考・論理・分析」などの名書を世に送り出しています。

公な選考ルートはないものの、ツテなどから大学生の長期インターンを採用しており、それ経由で新卒が入社した事例もあったようです。

一時期、デューデリジェンスばかりをやっていましたが、それではコンサルタントが育たないと波頭氏が判断したらしく、その数は減っているそうです。

入社数:不明

株式会社エクシード

フィールドマネジメント

マッキンゼーで最年少役員だった並木氏が立ち上げたファームです。マッキンゼーやBCGなどトップファームから多くの中途人材を採用しています。

マッキンゼースタイルをベースにしたコンサルティングを提供しており、一部では「ナミキンゼー」と呼ばれています。

会社の経営経験を持ったコンサルタントを評価しており、自分の会社を経営しながら入社することも許可しています。フィールドマネジメント自体もアパレル事業をやっています。(流行っているかは不明、の時点で、流行っていない可能性が…)

入社数:不明

Field Management

ヤマトキャピタルパートナーズ(YCP)

マッキンゼーやGS、P&Gの出身者が集まり、立ち上げたファームです。中小企業を対象とした戦略コンサルティングを提供しています。

日本国内のみならず東南アジアなど海外へも拠点を設けており、海外進出系の案件も手掛けています。事業投資やファンド事業も行っており、コンサルティングよりもそちらの毛色のほうが強くなっています。

YCPも長期インターンを採用しています。

入社数:2人~3人

YCP Holdings Ltd.(旧ヤマトキャピタルパートナーズ)

アレストラパートナーズ

元DIのコンサルタント6人が独立してできたファームです。ベンチャー企業やPEファンドへ向けた戦略コンサルティングを提供しています。

2017年に正式に立ち上がったばかりの新しいファームであり、少数精鋭という状態です。今後の拡大に注目です。

アレストラパートナーズも長期インターンを採用しています。

入社数:2人~3人

戦略策定から実行・M&A支援まで実績多数 | アレストラ・パートナーズ

その他の戦略コンサルティングファーム

 書籍を活用する

戦略コンサルティング業界及び個別企業については、既に無数の書籍が出版されています。その中でも、就活の鷹が読んで、就活生時代/内定者時代で役に立ったものをご紹介します。

 

正直に言うと、戦略コンサルティングファームに内定するために、業界研究はそこまで重要ではありません。ケース面接の出来が良ければ(論理的思考力のみならず、対人コミュニケーション力も含め)受かります。

 

ただ「若いうちから経営課題の解決をできる」「戦略を描く仕事ってカッコイイ」などと漠然に思っている場合は、ぜひ以下の書籍を読んでみてください。(特にプロフェッショナルコンサルティングがお勧めです)

コンサル一〇〇年史(並木裕太)

マッキンゼー最年少役員であった並木氏が、コンサル業界についてその歴史を踏まえて解説した本です。並木氏自身の現場経験に裏付けられた考察や各ファームの実力者へのインタビューを踏まえた解説など、読み応えのある内容になっています。

 

戦略コンサルティングファームのみならず、会計系やIT系、人事系など、幅広く取り扱っています。博報堂コンサルティングなどのブランドコンサルも取り扱っており、面白かったです。

 

また最後の方で並木氏が考える今後のコンサルティング業界像を語っており、これはコンサルタントを志す方であれば必ず読んで欲しい文章です。

 

 

プロフェッショナルコンサルティング(冨山和彦/波頭亮

日本を代表するコンサルタント2名による対談形式の本です。日本のコンサル黎明期から現在まで最前線で戦ってきた2名だからこそ語れる内容になっています。

 

「トップマネジメントに対して、『戦略そのもの』を提供するタイプのコンサルティングは極めて少なくなった」

「大企業のトップ級から相談を受けるに足るだけの経験や実績がある人(コンサルタント)って、日本に30人くらいしかいない」

 

コンサルタントを志すのであれば、この本は必ず読みましょう。それほどまでに示唆に富んだ良書です。

また「なんで経営もしたことない若造が経営のコンサルティングができるんだ」という疑問は皆さん誰しも持つでしょう。その答えは「そんなのできないよ。当たり前じゃん。」です。その答えに関しても、この本に詳しく書いてあります。

 

プロフェッショナルコンサルティング

プロフェッショナルコンサルティング

 

 

コンサルティングの基本シリーズ

コンサルティングって何?、実際どんなことするの?といった疑問にシンプルに答えてくれるのがこのシリーズの本です。

 

コンサルタントへのインタビューをもとに、割と踏み込んだ内容まで書いてあります。まず最初に読む本としてはお勧めです。

 

この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本

この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本

 

 

コンサルティングの基本ベストプラクティス集

コンサルティングの基本ベストプラクティス集

 

 

マッキンゼー―――世界の経済・政治・軍事を動かす巨大コンサルティング・ファームの秘密(ダフ・マクドナルド)

その名の通り、マッキンゼーアンドカンパニーの歴史についての解説書です。現在の主流である「ファクトベースコンサルティング」の創始者ともいえるマーティンバウアーなど、マッキンゼーについて詳しく知ることができます。

 

前述のコンサル100年史を読んだ後、さらに詳細を知りたい場合は本書をお勧めします。ちなみに、マッキンゼーに内定するために、この本を読む必要は全くありません。趣味の領域ですね。

 

 

 

転職エージェントのサイトを活用する

外資就活ドットコムやワンキャリアなどの就活情報サイトにも、各ファームのインタビュー記事などは掲載されていますが、転職エージェントのサイトには、それ以上に多く、かつ内容の濃いものが掲載されています。

 

コンサルティング業界は中途入社が非常に多いこともあり、転職志望者へ向けて、パートナークラスがインタビューに応じるなど、力を入れています。

 

JOB後のFIT面接などでは、そのファームのパートナーと話すことになります。その際、事前にパートナーのインタビュー記事を読めば、「このファームが将来的に何をやっていきたいのか」を知ることができます。その将来像に合わせた発言をすれば、パートナーからの評価も得やすくなります。

 

また転職エージェントに直接話を聞きに行くことお勧めです。お問い合わせから「学生だが、話を聞きたい」という旨を伝えると、忙しさ次第ですが、対応してくれることが多いです。現役のコンサルタントは基本的にそのファームのことしか知りません。様々なファームに携わっている立場からの意見を貰うのは有益です。

 

将来的に「PEファンドに行きたい」といった展望を描いている場合は、転職するにあたって有利なファームはどこか、という質問をしてみるのもいいかもしれません。

 

お勧めの転職エージェント

コンコード

コンサルティング業界に特化した転職エージェントです。キャリア面談などに力を入れており、手厚いサービスが特徴です。

www.concord-career.com

ムービン

コンコード同様、コンサルティング業界に力を入れている転職エージェントです。再王手のエージェントであり、有名どころでは最も古くから営業しています。

www.movin.co.jp

アンテロープ

金融系に強みを持つ転職エージェントです。コンサルも取り扱っていますが、M&A系がメインとなります。

www.antelope.co.jp